日本の研究を読んでみると…
まず見つけたのは、一橋大学経済研究所の白川清美さん、石田和也さんによる研究です。
論文のタイトルは少し難しく、
『日本における第2子までの出生順性別と第3子との関連分析』
というもの。
「性別が偏る理由」を調べた研究かと思いきや、実際には、
「なぜ3人目を産む家庭が多いのか」
という視点から分析した研究でした。
内容を簡単にまとめると、
・第一子と第二子が同性だった家庭の方が、第三子を出産する割合が高い。
・特に「男の子→男の子」の家庭では、その割合が最も高かった。
という結果でした。
つまり、
男の子が二人続いたら、
「女の子も育ててみたい。」
女の子が二人続いたら、
「男の子も欲しい。」
と考える家庭が多いということですね。
これは、すごく自然なことだと思います。
私もこの結果を見た時、
「まぁ、そうなるよね。」
と納得しました。
ちなみに、この研究では、少子化対策を検討するために
「第三子を産んだ理由」
についても調査されていて、一番多かった回答は、
「授かったから」
でした。
思わず、
「ですよね(笑)」
と言ってしまいました。
もちろん計画もあるでしょう。
でも最後は、「授かったから。」
この一言に尽きるご家庭も、多いのではないでしょうか。
でも、性別の偏りは、それだけでは説明できない
ここまで読んだ私は、
「なるほど。」
「やっぱり性別が偏って見えるのは、親の希望が関係しているんだ。」
そう思いました。
ところが、ここで話は終わりませんでした。
さらに調べていると、2025年に発表された海外の研究にたどり着きました。
タイトルは、
『Is sex at birth a biological coin toss?(子どもの性別は運任せなのか?)』
というもの。
タイトルからして、とても興味を引かれます。「コイントス」って表現がアメリカ人っぽいというか(笑)
研究では、約5万8千人の女性と、その子ども約14万6千人分という、とても大規模なデータを解析しています。
きょうだいの人数は2人から12人まで。
ちなみに、6人以上の子どもがいる家庭は全体の0.5%未満。
10人以上となると、わずか0.02%未満だったそうです。
やっぱり、大家族って珍しいんですね(笑)
ちなみに、うちの状況を単純計算して見ると、同じく1パーセントもない環境のようです
研究者が本当に知りたかったこと
この研究で面白かったのは、
「男の子が欲しくて産み続けた。」
「男女そろったから、もう終わり。」
という親の意思が結果に影響していないかを、とても慎重に検証していたことです。
例えば、
最後に生まれた子どもを解析から外したり、
親の出産行動による影響をできるだけ取り除いたり…。
そうやって分析した結果、それでもなお、
同性ばかりのきょうだいは、偶然だけでは説明できない程度に多かった
という結果になりました。
ここが、この論文で一番興味深いところです。
つまり研究者たちは、
「親が男の子・女の子を希望したから」
という理由だけでは説明できず、
生物学的な要因や遺伝的な要因も関係している可能性がある
と考えたわけです。
「重みの違うコイン」という例えが、とても分かりやすかった
論文を読んでいて、
「なるほど!」
と思った表現があります。
それが、
『家庭ごとに重みの違うコインを持っているようなもの』
という考え方です。
普通のコインなら、
表も裏も半々ですよね。
でも、もし家庭ごとに、
少しだけ表が出やすいコイン、
少しだけ裏が出やすいコインを持っているとしたら…。
何回も投げれば、
表ばかり、
あるいは裏ばかりになる家庭が、少しずつ増えていきます。
もちろん、
「次も必ず女の子です。」
「次は絶対男の子です。」
そんな話ではありません。
あくまでも、
「そういう傾向を持つ家庭がある可能性」
を示した研究です。
だから、「うちは男の子二人だから、三人目も男の子だ!」というような話ではありませんので、その点は誤解しないようにしてくださいね(笑)
我が家に当てはめると…
この論文を読み終わった時、私は思わず笑ってしまいました。
「あぁ、だから私はあんなことを言っていたのかな。」
二人目を産んだ頃から、
「私から男の子は出てこんと思うよ。・・・知らんけど😗」
なんて言っていました。
もちろん、本当にただの勘ですが、なぜか確信めいたものがありました(笑)
でも結果だけ見れば、
その勘は最後まで当たり続けました。
だからといって、
「母親に原因がある!」
なんて話ではありません。
今回の研究でも、まだ分かっていないことは沢山あります。
実際、遺伝子の解析も行われていますが、
「これが原因です。」
とは、まだ言える段階ではありません。
むしろ、
「まだまだ研究が必要です。」
というのが、研究者たちの結論でした。
それでも、長年の疑問に一つの答えをもらった気がしました
私はずっと、
「どうして大家族って、男の子ばかりとか女の子ばかりの家が多いんだろう?」
と不思議に思っていました。
もちろん、私の周りだけなのかもしれません。
でも今回、日本の研究と海外の最新研究を読んでみて、
「親の希望だけでは説明できないこともある。」
ということが分かりました。
これは、私のたぶん稀有な(?)実体験と合致するもので、とても面白い発見でした。
最後に、少しだけ気になることが・・・
もし、
・二人続けて同性だと三人目に挑戦しやすくなる。
そして、
・家庭ごとに同性が続きやすい傾向がある。
この二つが本当だとすると…。
少子化対策としては、この研究、あまり広まらない方がいいのかもしれません😅(笑)
もちろん、研究成果ひとつで大多数の行動が変化する訳でもないでしょう。が、「次も同じ性別の可能性がけっこう高い(かもしれない)」と思うだけでも、チャレンジしにくくなってしまうのでは・・・
長々と書いて来ましたが、子どもの性別は選べません。
でも、男の子でも女の子でも、その子に出会えたこと自体が一番の幸せなんだと思います。
我が家は女の子ばかりの大家族になりました。
それも、今では他にはない我が家らしさ。
これからも毎日にぎやかに、娘たちと笑いながら過ごしていこうと思います。
皆さんのお宅はいかがでしょうか? 男の子ばかり、女の子ばかり、あるいは男女半々でしょうか。『うちも同性ばかりです!』『こんな家族構成です』など、ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです。


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