【大家族の掃除機遍歴】8台使って分かった、遠回りしないための比較レビュー

買って良かったモノ

大家族の我が家は、とにかく掃除の量が多い。子供が多ければ多いほど、床に落ちているものも、絨毯に染み込む何かも、椅子の下に散らばるお菓子のカスも増えていきます。

私は新しい物に目がない性分で、まだ壊れていなくても新製品を買ってしまうタイプ。しかもジモティをフル活用し、格安〜無料で家電を譲り合いながら、気に入らなければまた人に譲る、というスタイルで複数機種を同時進行で試してきました。

そんな我が家がこれまで辿ってきたのは、コード式→コードレス→お掃除ロボ→業務用という道のり。そして最終的に「結局コード式のシンプルな機種が一番」という、振り出しのような場所に戻ってきました。今回は、この一連の遍歴を振り返りながら比較していきます。私と同じ回り道をせずに済むよう、参考にしていただければと思います。

① MITSUBISHI CLEAN & COMPACT「TC-SH3J」(2012年製・14年選手)

すべての始まりは、この普通のコード式掃除機でした。2012年に購入し、気づけば14年。吸引力はそこまで強くない、いたってシンプルな一台です。

その後お掃除ロボやダイソンを試すうちに自然とサブ機の座に落ち着きましたが、色々な新製品を試す中でも結局手放せなかったのは、操作が簡単で場所も取らないから。今では持ち手付近のホースが破れ、ビニールテープで補修しながら現役続行中です。14年経ってこの状態なら、十分すぎるほど働いてくれたと言えるでしょう。

シンプルさに不便を感じ始めた私は、次第に「もっと手軽なものが欲しい」と思うようになっていきます。

② Dyson V7 Fluffy(2017年8月購入・56,100円・9年選手)

ボロボロになったV7 部品が取れても使えるが・・・

三菱製のコード式に不便さを感じていた私が「ダイソンが欲しい」と言い続けた結果、夫が購入してくれた一台。9年経った今もギリギリ現役です。

正直なところ、最初は「良いと思おうとしていた」部分がありました。56,100円という当時の価格を考えると、簡単に不満を言えなかったからです。

実際に使ってみると気になったのは、本体の重さとヘッド部の厚み、そしてバッテリーの寿命の短さ。片手操作前提のデザインですが、非力な日本人には重く、家中を掃除して回るには体力を使うため、だんだん掃除自体が億劫になっていきました。バッテリーも最初は20分以上持っていたのに、見る見る劣化。交換バッテリーも検討しましたが、他のパーツも同時に劣化していたため現実的ではありませんでした。

結局、5時間充電しても数分しか使えないという状態に。それでも「コードを挿さずすぐ使いたい、数分だけ強力に吸いたい」というピンポイントなニーズには合致し、今ではドラム式乾燥機のフィルター掃除専用機として第二の人生を歩んでいます。ダイソンとしては、なんとも贅沢な使い方になってしまいました。

コードレスの手軽さには限界を感じた私は、次に「時短」を求めてお掃除ロボに手を伸ばします。

③ deebot OZMO920 / OZMO950(お掃除ロボ・手放し済み)

2年前、時短を極めたくてお掃除ロボを導入。マッピング機能付きのOZMO920、その後カーペットセンサー搭載のOZMO950と、2機種を試しました。

外出中や就寝前に起動すれば、部屋の隅々まで掃除して自動で充電スタンドに戻ってくれる優れもの。普通の掃除機だとベッド部のブラシがゴミを弾き飛ばしてしまい「掃除したのにゴミが残っている」状態になりがちですが、deebotではそれがなく、足触りで違いが分かるほどでした。OZMO950はOZMO920よりも静かで衝突も少なく、進化を感じました。

ただし弱点も2つ。

  1. 就寝中に使うには音が気になる
  2. 障害物をどけるのが面倒

特に②が手放す決め手になりました。普通の掃除機ならダイニングテーブルの下は「椅子を少しどける→掃除→戻す」で済みますが、お掃除ロボの場合は椅子を全部テーブルの上に上げる必要があり、そのためにはテーブル上も片付いていないといけません。仕上がりはとても綺麗になるのですが、これを毎回繰り返すのは正直しんどい。

さらに、衝突防止センサーの汚れによる衝突や、髪の毛が車輪に絡まって片輪走行不能になり、まるで触角の切れた虫のようにクルクル回ってしまうことも。メンテナンスの手間が予想以上に多く、気づけば充電スタンドで放置される日が増え、最終的に2台とも手放しました。

「時短」の夢が崩れた私が最後に頼ったのは、「吸引力なら間違いないはず」という発想でした。

④ Stanley SL18410-8B(業務用・現用)

大人数の家事で「吸う力」に妥協したくなくなり、思い切って業務用のものを家庭に導入してみました。数ヶ月使ってみた結論は、「悪くはないが思ったほど良くもない」。

吸引力そのものは期待通り強いです。ただ、業務用ゆえの弱点も多く見えてきました。

  • ホースが短い
  • 吸い込み口の床に当たる部分に金属が付いており、ブラシを立てていないと床に傷が付く
  • 絨毯には吸引力が強すぎて逆に不向き(引っ付いて止まる)
  • コードがワンタッチ巻き取り式ではなく手巻き。地味にこれが邪魔で、ワンタッチ式のありがたみを初めて実感
  • 水やオガクズも吸えるのはすごいが、内側のフィルター交換が面倒。ジュースをこぼした程度ならタオルで拭いた方が早い
  • ホース自体が安っぽいプラスチック製で、持ち手付近がフニャフニャ。近々壊れそうな予感

吸引力には満足していますが、家庭用としては正直イマイチというのが率直な感想です。「多機能」「高性能」を追い求めた末に辿り着いたのが、皮肉にも一番扱いづらい一台でした。

そして、結局シンプルなコード式に戻ってきた

ここまで色々な機種を試してきましたが、実は複数持っていた掃除機が今年2026年に同時に壊れるという事態が発生。とりあえずStanleyの業務用をAmazonで注文したものの、配送に1ヶ月以上かかると判明しました。大家族にとって掃除機不在の1ヶ月は致命的です。

ホースに穴の空いたTC-SH3Jをサブとして急場をしのぎつつ、急いで近所のケーズデンキへ。そこで探したのは、Stanleyとは対照的な、なるべくシンプルな家庭用掃除機でした。

⑤ 山善 EC-KRT31(2026年購入・コード式シンプル機)

とてもスッキリしたデザインの山善 EC-KRT31

そうして選んだのが、最もシンプルで価格帯としても許せる範囲だった山善の掃除機です。

余計な機能は求めないと決めていたはずですが、買ってから知ったヘッド内のブラシが取り外せる機能には驚きました。絡み付いた髪の毛を簡単に除去できるのです。この機能だけは本当にあって良かった、大正解の一品でした。

⑥ 三菱電機 Be-K「TC-FJ1J」(2019年製・ジモティで譲り受け)

そしてもう一台、ジモティで譲り受けたのがこちら。最初に紹介したTC-SH3Jより数世代後の、スタンダードかつコンパクトな機種です。

2019年製ということは山善の最新機種より7年落ちのはずですが、スペックを比べると驚きの結果に。

山善 EC-KRT31三菱電機 TC-FJ1J
吸込仕事率300W500W
重 さ3.9kg3.6kg
年 式20262019

性能は三菱電機の圧勝でした。実際に使ってみても、とてもパワフルで気持ちがいい。ヘッド部のブラシは強いのに、ダイソンのようにゴミを跳ね飛ばすこともなく、絨毯の上でも張り付かず、ちょうどいい強さでゴミだけを取ってくれます。ブラシを簡単に外せないこと以外、不満な点は見当たりません。

ここで一つ触れておきたいのが、この機種の後継機「TC-FJ2BA-C」の存在です。吸込仕事率を少しだけ落とす代わりに、重さを1kg以上も軽量化しています。もし我が家の故障騒動の際にゆっくり選ぶ時間があったなら、確実にこちらを購入していたはずです。マイナス点を挙げるとすれば価格で、最もスタンダードなタイプでも19,800円。確かな性能とはいえ、やはり高く感じてしまう金額です。

まとめ

6台を振り返ってみると、「高性能」「時短」「多機能」を求めて回り道をしたものの、大家族の日常にはシンプルで手間がかからないものが一番合っているという結論に落ち着きました。

もしこれから掃除機を選ぶなら、私と同じ回り道をせず、最初からシンプルなコード式を軸に検討することをおすすめします。そのうえで、用途に応じて以下のように使い分けるのが現実的だと思います。

  • とにかく操作が簡単でサッと使いたい→山善 EC-KRT31
  • 吸引力も欲しいが軽さも譲れない→三菱電機 TC-FJ2BA-C
  • ピンポイントで強力吸引したい場面がある→Dyson
  • 時短を極めたいが障害物の少ない部屋→deebot OZMO
  • 屋外や特殊な汚れへの対応力重視→Stanley SL18410-8B

我が家の掃除機遍歴は、まだまだ続きそうです。

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