生まれ順で子どもの知能は決まる!?大家族の子どもたちの成績は?【調べてみた】

勉強をしながら眠ってしまった長女のイラスト 子育て・子ども
「頑張り屋の長女」を象徴する、小学生時代のワンシーン

こんにちは。大家族ママです。

「調べてみたシリーズ」第二弾のテーマは、

「子どもの生まれ順によって、性格や能力、学校の成績は変わるのか?」

という、多くのパパ・ママが一度は気になったことのある疑問です。

先に結論からお伝えすると、生まれ順は性格の形成にある程度影響しますが、学力そのものを決めるのは、生まれ順による性格傾向だけでなく、「その子がどんな環境で育ち、どんな経験を積んできたか」という要因が複雑に絡み合った結果だというのが、今回調べて感じたことです。

我が家の実体験と、心理学・教育経済学の考え方を交えながらお話しします。

このページを読むと分かること

・生まれ順によって性格は変わるのか(アドラー心理学)
・同じ家庭でも生まれ順によって「経験の量」が違うことがある
・大家族の子どもたちの学校での成績は実際どうなのか
・子どもの能力を伸ばすために、親が意識したいこと

生まれ順で性格は本当に変わるのか?アドラー心理学の「家族布置」とは

心理学者アルフレッド・アドラーは、生まれ順によって家庭内での役割が変わり、その結果として性格や行動の傾向が形成されると考えました。これは「家族布置(Birth Order)」と呼ばれる考え方です。

我が家に特によく当てはまるのは、長女と次女です。

長女は昔から責任感が強く、「そこまで頑張らなくてもいいよ」と親が止めたくなるほどの努力家。学校では部活の部長や生徒会など人の上に立つ役割を任されることが多く、高校までの成績も学年一桁台でした。

一方の次女はまさに芸術家タイプ。暇さえあれば絵を描き、楽器を演奏し、好きなことには何時間でも没頭します。勉強は平均的ですが、芸術的な才能は家族の中でも群を抜いています。「あえて姉とは違う道を歩む」というアドラーの説明に、思わず笑ってしまうほどでした。

ただし、これはあくまで傾向であり、「長女だから絶対こう」という話ではありません。生まれ順そのものよりも、「家庭の中で自分はどんな役割を担っているのか」の方が重要なのかもしれません。そして、その役割意識の土台になるのは親の愛情です。次女が意味もなく長女に突っかかっていくことが何度もありましたが、今振り返れば「親に認めてもらいたい」というサインだったのだろうと思います。

同じ家庭でも生まれ順で”経験値”が変わる、大家族ならではの事情

もちろん、遺伝の影響がまったくないとは思いません。ですが、同じ家庭の中でも、子どもによって置かれている環境そのものがかなり違うのではないか、という実感があります。

長女がまだ小さかった頃は、あらゆることを体験させたくて、色んな場所に連れて行っていました。ですが上の子たちが成長するにつれ、部活や試合といった用事が増え、家族全員でまとまって動くことが難しくなっていきました。かといって、その子だけを置いて遠出するわけにもいきません。結果として、下の子たちが色んな場所へ出かけるという経験値は、上の子に比べて自然と少なくなっていきました。子どもの人数が増えるほど、同時に複数箇所で用事が重なり、送り迎えに奔走する日々が増えたことも、この傾向に拍車をかけています。

つまり、生まれ順が後になるほど、非認知能力を鍛えるような「リアルな体験」の絶対量は少なくなっている可能性があります。ただし、その分、年齢の近いきょうだいと過ごす時間、一緒に遊んだり話したりする経験値は、下の子ほど指数関数的に増えている部分もあります。

生まれ順による性格の傾向だけでは説明しきれない違いは、こうした「その子が育った環境そのものの違い」が複雑に絡み合って生まれているのだろうと感じています。

大家族の子どもたちの実際の成績は?下の子になるほど下がる理由

我が家の実感としては、下の子になるほど成績は下がっている傾向があります。ただし、大きく崩れているわけではなく、多くは平均的な水準に着地しています。これは長女の成績がもともと突出して良かったため、それと比べると見劣りして見えるだけという面も大きいと感じています。

思い返すと、一つだけ大きな違いがありました。長女は小学生の頃にスマイルゼミを続けており、ゲーム感覚で毎日楽しく取り組む中で、学習習慣が自然と身についていました。

教育経済学者・中室牧子さんの著書『学力の経済学』でも、教育への投資は年齢が低いうちほど効果が大きいという研究結果が紹介されています。小学校低学年までの学習習慣づくりが、その後の学力に大きく影響する可能性があるということです。

我が家では三人目の成績が小学校低学年の頃から気になり、途中から塾へ通わせました。一定の効果はありましたが、「劇的に成績が上がった」というほどではありませんでした。勉強を教えることよりも、「学ぶことが楽しい」と感じられる環境を小さい頃から作ることの方が大切だったのではないか、と今は感じています。

子どもの能力を伸ばすために親ができること4つ

我が家の経験から、特に意識したいと感じているのは次の4つです。

・低学年のうちに「学ぶことは楽しい」と感じられる環境を作る(教材選びは本人が続けやすいかどうかを優先する)
・兄弟姉妹を比較せず、その子の得意分野を見つけて伸ばす
・生まれ順そのものより、「家庭の中でその子がどんな役割を担っているか」「どんな経験を積めているか」に目を向ける
・子どもが興味を持ったことは、習い事という形で経験させてみる

習い事は「本人の興味」を優先する(ピアノ・スイミング・茶道の実例)

非認知能力を鍛えたいという思いから、娘のうち2人にはピアノを、全員にはスイミングをやらせてきました。通っているスイミングスクールは中学生以上になると選手クラスのみになるため、本人の希望を確認した上で小学生のうちに退会する形をとっています(まだ小学生の子は現在も継続中です)。それ以外にも、外で行うスポーツはほぼ全員が何かしら経験してきました。

文化的な習い事としては、ピアノのほかに茶道やスマイルゼミにも挑戦させました。小学校低学年のうちから授業についていけていないように見える子には塾にも通わせてきましたが、正直なところ、最も費用の高い塾に大きな成果を見出せたとは言えません。

運動をさせれば学力が上がる、とは限らなかった

『脳を鍛えるには運動しかない!』という本では、運動が学力を伸ばす上でも重要だと説かれています。ただ、正直に言うと、我が家の場合はこの内容にきれいに当てはまっているとは言い難い状況です。スイミングやテニスを続けてきた子どもたちですが、それによって学校の成績がはっきり伸びたという実感は今のところありません。

最も効果を感じたのは意外にも「スマイルゼミ」だった

これまで色々な習い事を試してきた中で、振り返って最も効果があったかもしれないと感じているのは、意外にも「スマイルゼミ」でした。ただし、ここで一つ正直に付け加えておきたいことがあります。スマイルゼミを唯一続けていた長女は、もともと放っておいても一生懸命努力するタイプの子でした。ですので、その成果が遺伝的な知能によるものなのか、生まれ順による性格傾向によるものなのか、それともスマイルゼミという教材そのものの効果なのかは、正直なところ一言では言い切れません。この点をはっきりさせるためにも、今後は下の子たちにも同じスマイルゼミをやらせてみて、経過を見ていきたいと思っています。

まとめ|生まれ順は「スタート地点」であって「ゴール」ではない

生まれ順だけで子どもの知能や学力が決まるわけではありません。アドラー心理学が教えてくれるのは、「家庭内での役割が性格や行動に影響する」という視点であり、能力が固定されるという意味ではないからです。

加えて、同じ家庭の中でも、生まれ順によって積める経験の量や質には違いが生まれます。幼い頃の学習環境や親子の関わり方、そして日々の経験の積み重ねが、その後の成長に大きく関係しているのだと思います。

親としてできることは、兄弟で比べることではなく、その子自身の良さを見つけて伸ばしてあげること。そして「あなたはあなたでいい」と安心できる家庭を作ることなのだと、改めて感じました。

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