「持ち家と借家、結局どっちがいいの?」
これは子育て世帯だけでなく、多くの人が一度は悩むテーマではないでしょうか。特に子どもが増えてくると、「今の家では狭い」「家賃を払い続けるのはもったいない」「でも住宅ローンも不安…」と、悩みは尽きません。
我が家もまさにその一例です。
現在は、田舎町の持ち家で子どもたちと暮らす大家族ですが、最初から持ち家だったわけではありません。結婚後もしばらくは借家暮らしを続け、その後、子どもが3人になったタイミングで家を建てました。
そして住み始めて10年以上。
その経験を踏まえた結論は、とてもシンプルです。
我が家の結論
- お金を貯めたいなら借家がおすすめ。
- それでも子どもをのびのび育てたいなら持ち家は十分アリ。
どちらが正解という話ではありません。
家庭によって価値観も収入も違いますし、住む地域によっても事情は変わります。
だからこそ、今回は「大家族」という視点から、実際に持ち家で暮らして感じたことを正直にお話ししたいと思います。
家は人生で一番大きな買い物かもしれない
大人になってからの悩みのひとつでもあり、人によっては人生最大の買い物となるもの。
それが「家」です。
社会人になり、初めて不動産屋さんへ行った時のことを今でもよく覚えています。
「家を借りるだけなのに、こんなにお金がかかるの!?」
月々の家賃だけ払えばいいと思っていた私にとって、敷金・礼金・仲介手数料・火災保険・鍵交換費・ハウスクリーニング代など、次々と出てくる費用は衝撃でした。
地域や不動産会社によっては、「これは何の費用?」と思うような名目まであり、契約前に驚いた記憶があります。
借家は気軽に住み替えられるメリットがありますが、引っ越すたびにまとまった初期費用が必要になるのも事実です。
我が家が家を建てた理由
結婚してからも、3軒ほど借家で暮らしていました。
夫婦2人の頃は何の問題もありませんでしたが、子どもが生まれ、2人、3人と増えていくにつれて、少しずつ家が狭く感じるようになりました。
子育て前には想像がしにくいことの人つ、それはいかに荷物が増えて行くかということではないでしょうか。収納が豊富だったから選んだはずの部屋、棚にスッキリ収まっていたはずの絵本たち・・・指数関数的に増えて行く各自の荷物の前では、思い描いた理想のミニマルな生活など「春の夜の夢の如し」です(笑)
おもちゃに服に、「よく分からないけど捨てられない工作」は増え続け、子どもらはその隙間を(時には上)を走り回り、洗濯物の山は積み上がります。
もちろん、それは幸せな悩みなのですが、当時は「もう少し広ければ…」と感じる日が増えていました。
そこで3人目を出産した後、思い切って家を建てることにしたのです。
まだ「大家族」と呼ばれるほどではなかった頃ですね。
一番最初のきっかけは、近所でやっていた某大手ハウスメーカーの住宅見学会の宣伝チラシでした。とある日曜日、見に行くだけでカレーの材料セットが無料でもらえると知り、私は夫に「カレーの材料もらいに行こう!」と強く勧めました。当時は本当にそれだけが目的で、自分たちに家を建てられるなんて全く想像もしてませんでした。
でも結局・・・プロはやっぱりその気にさせるのが抜群に上手いですね(笑)
それから、気付けば3人目の妊娠中には健康のためのウォーキングを兼ねて、夫と夜な夜な土地探しをしていました。
住宅街を歩きながら、
「ここなら子どもが遊びやすそう。」
「あそこは日当たりがいいね。」
そんな会話をしながら歩いていた時間も、今ではいい思い出です。
結局建てたのは借家のすぐ近く
最終的に家を建てたのは、当時住んでいた借家から歩いて行ける場所でした。
実は私は、「家族が一緒ならどこでもいい」という考え方だったので、子どもが転校になったとしても、それは仕方ないと思っていました。
でも、住んでいた地域はとても治安が良く、自然も豊かで、近所の方々にも恵まれていました。
子どもを育てる環境として本当に住みやすかったので、「この場所を離れる理由はないね」と夫婦で話し合い、同じ地域に家を建てることを決めました。
結果として、この選択は本当に良かったと思っています。
家を建てたら終わり…ではなかった
家が完成すると、当然ですが生活はとても快適になりました。
部屋数も増え、一人当たりのスペースも広くなりました。
以前より心にも余裕ができたように思います。
……そして、その余裕が生まれたからなのか。
4人目。
5人目。
気付けば家族はさらに増えていました。
「あれ?また手狭になってきた…。」
そんなふうに笑い合うこともあります。
「計画性がない」と言われれば、それまでかもしれません。
人生設計をきちんと立て、その通りに歩まれている方は本当に尊敬します。
でも、私たちは少し違う生き方を選びました。
将来を完璧に予測することはできません。
だからこそ、その時その時の家族にとって最善だと思う選択を積み重ねてきた結果が、今なのだと思っています。
大家族が持ち家に住むメリット
ここからは、実際に10年以上住んで感じた「大家族だからこそ感じる持ち家のメリット」をご紹介します。
① 一人当たりの生活スペースが広い
やはり一番大きいのはこれです。
子どもが多いと、ほんの数畳違うだけでも生活の快適さは大きく変わります。
荷物も多くなりますし、兄弟げんかも「距離が近すぎる」ことが原因になることがあります。
少しでも広い空間があるだけで、家族全員が過ごしやすくなりました。
② 家の周りで自由に遊べる
庭や駐車場で遊べることも、持ち家ならではの魅力です。
縄跳び、自転車、シャボン玉、水遊び。
休日は家の前だけで何時間も遊んでいることがあります。
特に小さい子どもが多い家庭では、公園まで行かなくても体を動かせるのは本当に助かります。
親としても目が届きやすく、安心して見守れるのは大きなメリットです。
③ 家を傷付けられても気持ちがラク
これは子育てをしている方なら共感していただけるかもしれません。
壁に落書き。
床のおもちゃの傷。
柱についた身長の記録。
借家だった頃は「傷付けないで!」と何度も注意していました。
もちろん持ち家でも修理費はかかります。
でも、「自分たちの家だから」という気持ちがある分、必要以上に神経質にならなくて済みました。
子どもたちが思い切り遊び、たくさんの思い出を作ってくれる方が、我が家にとっては大切だったのです。
一方で、お金だけを考えるなら借家も魅力
ここまで持ち家の良さを書いてきましたが、正直に言うと、お金だけを考えれば借家の方が有利な場面も多いと思います。
住宅ローンだけではありません。
固定資産税。
火災保険。
外壁や屋根のメンテナンス。
給湯器やエアコンの交換。
何より、ここまでに述べてきたメリットは、殆どが一軒家を借りれば解決できることでもあるのです。
持ち家は購入後にも、想像以上にお金がかかります。
一方で借家なら、大きな修繕費を大家さんが負担してくれるケースも多く、ライフスタイルの変化に合わせて住み替えもしやすいでしょう。
だから、「資産形成を優先したい」「転勤の可能性がある」「住む場所を固定したくない」という方には、借家という選択も十分魅力的だと思います。
まとめ|家選びに正解はない
持ち家か借家か。
この議論に絶対の正解はありません。
我が家の結論をもう一度まとめると、
- お金を貯めたいなら借家がおすすめ。
- 子どもをのびのび育てたいなら持ち家は十分アリ。
ということです。
住宅ローンも決して軽い負担ではありません。
それでも、子どもたちが家中を走り回り、庭で遊び、友達を呼び、家族の思い出を積み重ねていく姿を見るたびに、「我が家はこの選択で良かった」と感じています。
家は単なる建物ですが、家族が毎日を過ごし、笑ったり泣いたりしながら思い出を積み重ねる場所です。
だからこそ、周りの意見ではなく、自分たち家族にとって何を一番大切にしたいのか。
その答えを基準に選ぶことが、一番後悔の少ない家選びにつながるのではないかと思います。



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